リクエストありましたので
シを載せます。
ボクシングで出したもの。
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【こなの話】
生まれて間もなく粉にまみれた
そのときから勝負は決まっていた
味のひとつと知る術も知らず
粉かどうかで世界をみることに
石臼のような目をして
1886年
あそこらへんの研究所で
味のする粉がつくられた
とんこつ と名付けられたその味は やがて
九州地方を中心に蔓延し
私の昼食 麺の入ったカップにまで入って
味覚をほどこす
こととなった
原因不明の
やまいの粉が
ひとの躰を置換してゆく
(なぜって勿論
ひとも粉だから)
そうして粉は粉をのむ
薬の粉は売れる 売れる
病気とセットで
飛んで来りゃいいのに
ひょっ、とするとテレビも
テレビのニュースも
何かの粉かもナ
造毛
血液
○○○○○○○
愛とか恋とか
四面楚歌
酸いも甘いも
酸っぱいも(酸っぱい、て2回言っちゃった)
ライムもレモンも
登竜門
指でつまめる価値がある
気になる値段はプライスデス
こないだコーナンの
粉コーナーで
粉ふいてたら
もう来ないで と
コナられちゃった
粉はつくられてゆく
今や工場で ロット単位で
需要を産み 雇用を生み
子どもを膿んだ
サングラスの
粉の未来は明るい
粉はつくられ
つき つかれ
「あなたの息子(な)よ、
こ(ん)なに大きくなったの。」
とんこつ 地デジに
風疹麻疹
(粉の粉)
あ、今あなたクシャミしたでしょ、
それ、粉ですよ。
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風邪か、言ってるのに
おこたでうたた。
深夜に目が覚め、
流石に電解質欲してるかな、
と自販機へ。
150円でコレだったら大きいのがいいヤ、と
コムビニへ。
それでもノーブランド物よりは高価だったが、ちょっとずつ(希釈して)飲めばいいかな、来年の風邪に向けて残りは保存しとこう、と。
プラプラ帰路、
これが粉だったら楽なのにナ、と思って
やはりナ、と苦笑した。
こなマン。