『何か』。
いとうが揶揄して言うところの
『サムシング何か』。
わたしたちは生まれてから、もしかしたらこのフワフワした幽玄体にあこがれ、踊らされ、ときには涙をのまされながら向かっていくのかもしれませんね。
何に?それはあなた決まってるじゃありませんか。
死、ですよ。
何でもかんでもオブラートしとったら納税義務も果たせませんからねいい大人。
さて。
とはいうもののこの企画
旧知である近代美術館の学芸員、友井さんとデコを突き合わせて
『何かしようだ~』
とブレストした結果でございます。
人物画を、と言われては『へのへのもへじ』というシンプルな、しかしその実奥深い表情しか描くことのできないわたしが何故たまにこうしてプルプル爪先立ちしてるのか。
それは、こういうことをぶちかます機会を伺っているからです(今だからナントデモ言えるけど)。
ではこういうこと、とは何か。今回の概要、みどころとは。
わたしのことばでは蚊取り線香なので、画像でみてもらいましょう。
ハイ!
ヘンリー・ムーア『着衣の横たわる母と子』にて、『かいとのこもりうた』演奏
※権利保護の観点から、画像中、いとう以外の芸術品はトリミングしています。
今回は皆さん(友井さん、いとう含む)と館内をツアーしながら、でした。
【セットリスト】
1.かいとのこもりうた
ヘンリー・ムーア『着衣の横たわる母と子』にて
2.ぼくの大切なひと
アルベルト・ジャコメッティ『女性立像』にて
3.おっぱい
伊原宇三郎『白衣を纏える』にて
4.たなからかみ様
菊畑茂久馬『月光 三』にて
わたくしも「さあやるぞ、きけ。」
とステイジすれば良いのでしょうが、
それをしたくないのでしておりません。
すると皆さんの受け取りもさまざま、
お客さまさま、なんでございます。
反論、傷つけが怖いのでこのへんでやめときます。
機会を見つけてもっと、オンなオフラインで言います。拡声器で。
ひとつ、いただいたご感想を紹介しましょう。
「おもしろかった。」
とひねくれた〆ばかりしてると、ほんと私も『何か』やなァ…と思いますね。
お子さんがごっつい、隠れて笑ってたって。
今回最も得られた表情はパッと見、『困惑』だったように思います。マあんま見えてないけど。
鬼が笑い直す様な、
去年の話でごめんなさい。