モノリス

2017/03/29

夜、友人たちに、いつ叶うともしれない『またね』を言って、かえり道ひとり。
ふと静かになった電車から、窓のむこうに流れ星を見た。
この街に住んで15年。見たことのない流れ星を見た。
気のせいか、ただの希望か。でも見た。ことにした。

ひとり住むマンションに戻り、玄関のドアを開けた。
目の前の暗がりいっぱいに、あふれんばかりの流れ星が、降っていた。