居合わせた他人にどう、触れていくか。
彼は狭い列車のなかで私と隣り、ヘッドフォンから4つ打ちを、漏らしている。
しかし…そもそも他人とは?
、では彼はその『他人』だったか?
、だったとして、触れる、とは?
、ではそこで果たして『触れる』必要が?
、あったとしてもそれは自分のエゴでしかないのでは?
居合わせた、ということを理由にして、私は寂しさを紛らわそうと、してさえ、いる。
そして私は博学をへて、フリチンに戻る(お茶の水のヘアがカールしているのはそういった理由からか)。
そして彼に話しかける。
「あのー、…あっ。…(トン、トン)。」
「何すか」
「一周してるんで、替えてもらっていいスか!?」