このあいだ、六本木の有名なクラブで踊ってて
さあ帰ろう、となったとき
荷物がなくなってて非常に焦った。
というのも私はスカートだったのだ。
コスプレしてきてね、と言われて
東京モンになめられまいと、
設定したテーマは「なんかへんだぞ」。
帽子から靴までビシッときまっている
ただしJKスカートをはいている。
カウンターで寂しそうに、生のラフロイグをちびちび飲っている
ただし、スカートをはいている。
名刺を差し出すと簡単なマジックで突き返された
この店をまるで社交の場と考えていない。スカートさえなければ。
スカートをはいてスラックスを探す私、当初のテーマもなし崩し
これこそまさに「へん」なのだが、所詮は田舎者
東京られまいとして食いしばって、
しかし立ち止まってしまっては東京の濁流にのまれた。
スカートをはいてスタッフさんに突っかかる私
しかし、スカートなんである。
本当に滑稽で、きっと誰も笑えなかった。
そりゃケバブ屋の外人さんも困惑するわ。
また新たな日本人観(Japonism)を生んでしまった。
男性諸君、スカートってファスナーついてるんですよ。