昨日のはなし
女学生4人と主婦
空席はボックスで4
3人座って1人は譲る
しかし主婦は譲り返す
おともだち同士で、と
何度もやったり
とったりしている内に
それはなくなり
車内には、ぽつん
時空の歪んだ席がひとり
終着駅まで忘れられていく
ガタンゴトン 仮名で言えば6文字のループがまさに回廊のように
行き着く先で少女 大人になれたろうか
求むるべきはその主婦の 実に機転のなさ
どうしたってその学生
座れる幅などなかったのに
譲られてすんなり
してくれた方が
どれほどまとまった
ことであろう。
脳みそが自由ですみません
やさしさは時として
やさしくないトゲのように。