2010/04/07 by いとう優歌 in 記事 『見返り美人図』菱川師宣作Wikipediaより出展 見返り をついつい求めてしまう狡さに腹を立てそうになるたび、そんな娘を芸の道に売った父に怒りを馳せることで少しのプライド護ろうとする自分にある種の情けなさをおぼえ、しかしその後ろめたさも舞を舞ううえでは欠かせない『陰』の部分として捨てられないでいる、嗚呼自分は此れ程迄に『芸者』に成れました麩麩麩…、と自虐的な笑みを爪先に落としたまま欄干に沿って歩く。 あっ今の絶対百円玉や。と振り返る、 美人。 ← Previous Next →