阿波の虎

2013/10/02

おととい
夕方の大通り沿いを
帰路につく少年のランドセル
髪の毛が金色で
ああ、国際的な子なのかな
と思っていたら
近づいてみたらそうでもない
その色はやや、アッシュがかったベージュでまだら
お顔も、がんばってアジア
きっと、そういう方針の親御さんなのだろうなと
親に隠れてオキシドールしてた自分は少しうらやんでいた。

お互いが
信号をまっていると
もっとまだらな髪色の、なまぐさい男子が3人
15~16、といったところか、こちらへやってきた。
すると私の視線の先で小学生、彼らを見つめ始めた。
そんなに珍しいか?夕陽が眩しいのか?小学生の眼はどんどん般若を増していく。

そんなに観てたら映画になっちゃうよ!?
私ははらはら、している。
生ものたちも気付いた様で、よく研がれた鋭いものが小学生をさす。
互いが互いに近づいていって…
先輩方が眼をそらした。
小学生はすこし、口元をゆがませて、ゼブラに乗って帰っていった。
ヒクソン・グレイシー
400戦無敗の男。