午前2時半
踏切のない高架の駅前
自宅に面した国道から
「バカヤローーー!!!」
と、男の声。
都合、2分で6回。
いわば10秒おきに
「バカヤローーー!!!」
と、男の声。
このまちに住んで4年。
自宅に面した国道を示して
「号線」
としか言えないことに、
イチモツのさみしさをおぼえていた。
ヤバい が辞書に載るように
給与が電子になるように
レガシーをはじめよう
【バカヤロー通り】
と、名付けよう。
このまちの人々は、
バカヤローとは言わない。
このひともレガシーだ。