Author Archives いとう優歌

際限なき再現、なんっちゃってっ

2015/03/20
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口語表現がいいとか
否、文語もいいですよとか
まあ結局どちらも美しいよね、とか
「ことば」による表現には違いないから
ただ、しかし、それらはすべて、確実に明日が来るという安心に乗っかっているけれど。

今日の、お昼のこと。
平成生まれの、ちょっと若者に、昭和の遺産(という言い方も、ですが)を話す機会で
いろいろ言ってみたけれどうまく伝わらずに、ことばを捨ててしまった私。
「…ん…えと…まあ、ググってみて!」
この瞬間に、すべてが融けた。
マンモスと氷は、マンモス水になった。
急に私は続くことばを失って、氷になった。

日本での公共ラジオ放送開始から90周年とのことで、テレビとラジオを較べたコメントがいくつか有った。
産まれた時から目も耳も揃っていた私からすれば、どちらもドングリに思えてならない(ムスビにも思えてならない)。
私の使っているギターにはマイクがついていない。では大きな音を出したい、スピーカーにつなぎたい、という時はどうするか。
その音をギター自体の振動から信号として拾い、予めマイクで録っておいたギターの音色に変換して出力する、という、まあ「邪道」とか「外道」、「ニセモノ」とか言われる方法で、音を再現することへの投石として十二分なやり方でやっている。

テレビはラジオに較べて、受け取り手の想像力を奪ってしまうという。それはそうかもしれない。
テレビはラジオに較べて、受け取り手の想像力を奪ってしまうからラジオの方が創造的だという。それはうそかもしれない。
そんなことを、思っていた。
音声放送が始まった時点で既にマイクとスピーカーは、レコードは有ったわけで、そのギジュツありきの放送行為が「想像力をかき立てる目的で」音声だけの情報に絞った、なんて気のきき過ぎた微調整をすることは考え難い。
少なくともラジオをすごいすごい言ってた(だろう)当時のベクトルはテレビに向かってた筈。それは今の情報が温度感や「生」の志向、つまるところの再現度合いや精度、になって来ているのをみても分かる。それに追随する形でのラジオだったのではなかろうか。そんなことを思っていた。詳しくは今思っていた。

やはり我々はそれ以外の、「ふつうの」世界では見、聞き、嗅いで触れ、味わっているのだから、
新しい技術がそこを追求するのは自然なことだと思うし、それ以外の、第六感をこの技術によって初めて提供する、ということの方がそれこそ難しいのかもしれない。第三のビールは名前こそ革新だが、そういう意味でビールに追随すると、殆どのユーザは思っているだろう。

若者との会話を思い出してみる。
私が彼に、後世に遺せるものは名言や名曲ではなく、フォトアルバムだとしたら。
ことばが気持ちを越えてしまった、という感覚をおぼえることもあれば
今日に至ってはその逆で、自分のふにゃふにゃさにも嘆息する。
下着から車までネットで買ってる自分の生活をして「ちょっと近くで見て。いとうに見えるけどw(www)の集合体だから」と言ったことがあった。いまの躰はまさにそれを極めつつあるな、と思った。

会話の中で宙に浮いた、昭和の遺産がちょっと、残念だった。
平成の皺に秘宝館は、刻まれていなかった。

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紙は神よりも薄し

2015/03/16
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メモの整理(アーカイブ)をしていて
時期別にならべたいとき、ありますよね。
でも所詮はメモですから、日付までご丁寧に残してることって、少ないんじゃないでしょうか。メモ越えちゃいますからね。おやおや一行日記でしょうか。
でも大丈夫。メモされた紙をみれば大体は分かります。
やれバイト先の喫茶の伝票裏。やれ授業のプリント裏。やれ免停講習の葉書裏。
それまでの主役、紙上の情報はすべて裏を提供して、脇に徹します。
そう思うと紙に生きる文字たち、って刹那的ね。
いつか曲にしよう。
寝よう。グウ。

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『予定』更新しました。

2015/03/08
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今月のことですが、
出演がふたつ、追加になりました。
25日と、28日。どちらも徳島です。
『予定』を、見てくださいね。

マハトマ・ガンジーの話に影響されて、所謂『断捨離』というのをやっています。
欲しがるから足りないんだ、とはまた別の宗教家だったかな。

ふと表にでると、花粉の匂いがしました。
わたし今年は大丈夫そうです。
すべてのひとがもれなく何かに
アレルギーをもっている、そんな時代。
すべるバー。

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ラジオ出た話

2015/03/04
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事後のことですが、ラジオ出てきました
先の『なーなー』一緒に出したカロウ君のバンドのラジオ。

THE春夏秋冬の「バリカタゆーとろーが!」
B-FM791、毎週水曜日、18:30。
生放送でした。すこし緊張しました。
CDを流してもらいました。

そのあと、良く分からないままコーラスに参加。
スタジオで写真を撮りわすれてたので写真とる。

karouto

マスクって。目タレか!

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CD『なーなー』発売しました

2015/02/22
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バンドをやっている友だち、
『the春夏秋冬』カロウ君のお誘いで
弾き語りCDをつくりました。
2曲ずつ持ち寄って、計4曲
スプリット、というやつです。

私は未収録と書き下ろし。
載せてませんが色んな方にコーラスで参加いただきました。
枚数がすくないのでお早めに。
メールくださいね。

■2015.02.21
CD『なーなー』発売
sele-cd8
KYRD-51
¥500(税込)
nana
1.歌に願いを
2.借りの返し方
3.上手なかくれんぼ
4.やらぶれた

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2015/02/20
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夜しか鳴かない弱虫が
暗くて見えない鏡の前で
自分の美しさにうっとりしているよ
夜は、夜は僕のもの
昼間の住人はどっか行っちまえ。

居残りをした夜の校舎
トイレに起きた大人の時間
さっきまでこの夜は
僕のものだったのに

ボタンを押したのは誰だ。

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Untitled

2015/02/08
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ビルや、人(ビル)
にかこまれて暮らしていると
肺の底に二酸化炭素が溜まってきます

緑の見えるレストランで緑を見て
安心したのでしょう、反射的に
高濃度のCOxを吐き出したら何と、緑の手前にはガラス窓があって
慌てたのもすでに遅し、お客さんみんな倒れてしまいました。

人ごみで孤独を知るように、
森の中で酸素にあこがれて。

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生活の智恵子

2015/02/07
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「三十過ぎたらエスケイツウ」
の諺は聖徳太子?
弘法大師だったかな、
ごめんなさいクラーク博士でしたね。ェスケィトゥー。
先人の知恵は買ってでもパクりたいのですが、如何せん通貨が違うものでそれも。

「石けん、好きなんですか?」
こう尋ねられることが時々。
決まって私はこう答える「いえ別に、なんでもないです。」
好きでもないのに乾燥肌とかそのへんの理由で石けん使ってる、私のもやもやをわかってほすぃ。
然し話は勝手におもかじいっぱい。「石けんの匂いっていいよねー。」それは貴方まいにち使ってないからですよ。貴方が美人でも虞美人でも私はええ三日で飽きますよ。

ここでふ、と
はてなが飛んだ。そもそも『石けんの匂い』てナニ!?太陽の、お母さんの、匂いって!!
『焼肉のたれ』味、てナニ!?
勝手にあることにするな!

「うちの娘がミスコンで優勝しまして。」
すごいですねーお母さん(主催者)。

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べらんめえヘヴンリー

2015/01/20
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ぼうっと、していた。

「スプーンはお付けしましょうか?」

ぼうっ
と…
はっ!!

「ぃいえっ、スプーンはもう、いいです!」

もう、いいとな。我ながら。
まるでこのヨーグルトが最後の晩餐みたい
あの世に石油製品は、
もちこめないからね。

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