『ミートコーンドリア』
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「なにこれ、たべるの?」
「…2本ぐらいは。」
「のこりは?」
「…持って帰る。」
「荷物になるじゃん!」
「…えっでも軽いよ?」
「かさばるでしょ!」
「…じゃ送るよ。」
「送料の方が高いよ!」
「…(ポチッ)あっちょっと安いよ。」
なんで旅行先で、うまい棒セット買うかなぁ。
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私がふだん住んでいるのは、まあ言えばイナカです。
でもネットと、箸で笑える感受性が有るので不便しません。
のにも関わらず旅行先でいつも買ってしまう「お皿」。
別に『○○焼』とかの有名処じゃないのに。
重いし、割れるし。
服やお菓子はまったく買わずに試食だけ。
う〜んこれは由々しき問題だぞ
そう思って最近、方向性を変えました。
「小皿」にしました。
あと「豆皿」も。
用の美、と言いますか、それに載る様に小さく切ってる私です。
今日は本当に豆にしようっと。チリコンカン。ってメロディ、何なんだ結局。
魔王
子どものころ、『勇者』が冒険するたぐいのゲームが好きだった
が、疑問があった
敵も自分も、交互にしか攻撃出来ない、というやつ。
「ぐぐぐそんなのアレだよ、戦場じゃ通用しないんだからね!」
と息巻いてみるもその時点で私は既に
戦争を知らない子ども達の子ども達であった。
テレビの中の戦争は石油にまみれていた。
あれから20年たって、そのことも忘れていたが、ある光景を目にしてふと思い出す。
「携帯鳴ったら会話やめていいのって、RPGと一緒じゃね!?」
そうかこうゆう時代が来ることを、すぎもとさんは予見していたのだ。
前提が前提をよぶ時代。
吐き気がするほど美しい、さわってはいけない世界。
Read Moreビルビルしないということ
ふと眠れないで25時、シーツとダンスしていると
思いがけず急にビルビル、したくなった。
ビルビル、というのは私の兄が考えた『わざ』で
手足を伸ばしてミノ虫の様に楕円になり、床面を転がる。
その速度は徒歩か、ちょっとした駆け足くらいのものだろう。
それに当たったものは『しぬ』という、ジャイアンルールである。
昔は兄弟間の『当たった』『当たってない』という二色だけで充分に、パレットも埋まったものだった。
私はそのくだらなさを上方でも流行らせたいと考えていた(厳密には上方からの逆輸入を目論んでいた)ので、ビルビルの遊び自体が好きなのも手伝って、各地でそれを披露してきた。
やれサトシんちの仏間。やれ修学旅行。やれネバーランド。
そしてそれは床の上という無限の創造の源、ひとつの宇宙的な空間でひろく受け入れられ、誰もがまどろみのうちに私のビルビルをくらい、甘んじて『しんで』いったのであった。
さて25時15分に戻って、私はビルビルがしたい。
昼間勤めて稼いだお金で買ったセミダブルの柔らかなベッド。まるで漫画家の四畳半の様に私の世界をここちよく区切ってくれはしたが、しかし決してこれがダブルでも、キングになっても、ベッドはベッドでしかない。ビルビルは起こらない。
そして何よりも、『敵』がいない。
田舎の幼馴染みたちを、思い浮かべた。
私が見知らぬ土地でひとり暮らすことに、
すぐに、いつでも、帰って来いよ
と言ってくれた、悪いひとたち。
少しずつ大人になって、土地をもって、子をもって、
とっても素敵なのだけれど、きっともう、ビルビルはできないんだろうな。
そう、ビルビルには、莫大な土地が要るのだ。
それから何よりも、皆が床をひろげて眠るあの泥っぽさ。
ビルビルは子どもを傷つけない
ビルビルは家族間には入ってゆかない
二行はいま考えた。
私はいまビルビルがしたい、しかし今となってはそれも只の夢である。
祖父母が絶えて自分の実家が本家になる、そのタイミングで
私もいつか、自分の『家族』にビルビルかます時が来るのだろうか。
そうなったらなったでその時は、それが正解なのだろう
しかし私にはまだこのわざを、誰にも継がせられない、そんな勝手な使命感がこびりついている。
因みに以前、私の兄にこの話をしたら、兄は「なんソレ」と、言った。
Read Moreまるで世界は小説のように
そうは言っても5年くらい
事実と小説と、どっちが『奇』なんだろう、とたまひよしてました。
要はたまひよなんだから、そんなの言ったもん勝ちじゃね?みたいに思ったりも。
でも小説のような事実に直面したとき、寒空を装うひとは人生が嫌いなのかな。
「そんな!話が違うじゃないか(小説と)!!」
昨日、1億円当たった、という嘘を本気で言ってみた。
小説のような男になろう。