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2013/09/30
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君が好きだ
君を愛している
君のことを思うと夜も眠れない

というボタンを押した

夕陽が、綺麗だった。

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そんなことを思った

2013/09/29
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ふと
そんなことを思った。

あなたが
好きな人に すき だと教えてあげるとき、
どんな顔をしているのかな

泣きながら?
笑いながら?
はたまた無味無臭?
うーん、これって実は重要だ。
若い夫婦がソースか醤油かで離婚するのもうなずける。

そんなことを思った秋の夜長はジャズを聴く
ソファーのすき間にポテチが入る
地獄絵図、である。
今度からは厚切りのやつにしよう。

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やさしい交差点

2013/09/26
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赤点滅の十字路は
みんながかしこくなるのかな
近所の、大通りからひとつはずれた、小さな交差点では皆がどうぞどうぞをしている。

週一でもいい、こうしていい気持ちで家路につけるのなら
多少の不便にもお金を払うよ

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ぼくもわたしもヴィオローネ

2013/09/21
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こわい夢をみて
まだほの暗い朝5時に目が、さめた
首やあたまはうごいているのに足がまったくうごかない
うわ来た、これ絶対金縛りだよな、と目をやると
丁度内モモの太い血管見えてる辺りに、ギターが雪崩ていた。
楽器に囲まれていのち果てる、なんて本望だ
本当のこと言えば、これは建前だ

こないだ買ってきた弦バスが手つかずのまま、赤コーナーを占領している。
こいつじゃなくて良かったと、ギターの良さをあらためて見直した。
これも建前だ。

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便座にのって旅に出よう(センチメンタル)

2013/08/24
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知人が、家を建てるのに、便器をふたつ、設けるという。
別にこれは二世帯便器でも、家庭内別器というわけでもない。
彼は立ちション派なのだ。

いや未だ未だこの言いかたって不適切だな
それはオリジナル。実にネイティヴ。スタンダード。クラッシック・シッコというべきか。

ただ欧米人の帯がきまらないのと同様、横便器に縦便器的行為(クラッシッコ)を行うと歪みは生じるもので、つまりこぼしてしまう。少なくとも散らしてはしまう。
注目すべきは、そこで彼の採ったこたえが『便器の方を俺(様式)にあわせる』この部分だろう。

私は専ら座派である。言うなればパンク。ニューウェーブ。クロマニヨン。前衛尿なんである。
「いちいち座って…めんどくさい!」そう言う彼を否定する気は無いが、私からすればあんな『きまぐれバナナちゃん』のご機嫌とり乍ら生理する方が蕁麻疹である。

殿方ならば誰だって『散らした』思いで有るでしょう。『散ってた』ことも有ったでしょう。
そんなバナナに自分を(様式を)合わせるということは即ち、力でもって男性性に屈服させられる蝋燭の炎。見上げればいつもくもり空。
そして私の行き着いた安楽の地が便座なのであった。

あとおまけに言うとこの便座という奴、肘をついて芥川する高さに、実に、丁度良い。
ま私は太宰の方であるが、いずれにしてもロダンが便座の上で着想したことは想像に難くない。

つまるところの結論は
片足あげずにシッコする犬、最近多くないか?
ということであったジエンド。

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人とぶつかろう。

2013/08/15
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居合わせた他人にどう、触れていくか。
彼は狭い列車のなかで私と隣り、ヘッドフォンから4つ打ちを、漏らしている。

しかし…そもそも他人とは?
、では彼はその『他人』だったか?
、だったとして、触れる、とは?
、ではそこで果たして『触れる』必要が?
、あったとしてもそれは自分のエゴでしかないのでは?
居合わせた、ということを理由にして、私は寂しさを紛らわそうと、してさえ、いる。

そして私は博学をへて、フリチンに戻る(お茶の水のヘアがカールしているのはそういった理由からか)。
そして彼に話しかける。

「あのー、…あっ。…(トン、トン)。」
「何すか」
「一周してるんで、替えてもらっていいスか!?」

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今日は休肝日るん

2013/08/13
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食後にコーヒーを飲んでいると
あれだ、あれのことを思い出す。

16年前、私はオーストラリアのどまん中にいた。
盗んだバイクで走り出したら止まらず、広島のちいさな町から四国まで足を伸ばそうとして間違ったのだ。

そこにはアボリジニの男が居た。土着的な、すこし白毛の混じった髭をたくわえ、やたらとコメント欄を気にしていた。
サドルが盗まれ途方に暮れる私にカタコトの英語で彼はこう言った。
「『盗んだバイクが盗まれた』これは私たちの古い言い伝えだ。」
因みに『 』の中はメロディーがついていた。
「盗んだ… ! アボじいそれって…!」
「梅干しみると口キューってなるのはどこの国でも一緒さ。来なさい。」
彼は自分たち一族の集落とおぼしき場所へ私を通してくれた。一族のほかの者たちが顔をしかめているのをみるに、どうやらこの男がこの集団のリーダーのようである。
「お前という旅人に会えた事が、今日の狩りの一番の、収穫だ。」
飲み物を持ってきてくれた若い女が、刹那、男の方をきっと睨んだ(チッ、とも言った)。
「これは私たちの一族に伝わる歓迎の杯だ。飲みなさい。」
こわごわ口にそれを含んだ私はハッとした。
「珈琲と牛乳… ! アボじいこれって…!」
「(ニコッ)カフェ・ラッテだ。」

…あれからもう幾年も過ぎ、私にも白髪がチラみえ始めた。
今になって気がついたが、ずっとネットに引っかかって居ることが有る。
あのとき振る舞ってもらったアボリジニのカフェ・ラッテ。カフェ・ド・アボリジニ。
私の舌がまだ青色を呈していたせいで気付かなかったが、あれ、実は『カフェ・オ・レ』だったのではないか?
一度ついた琥珀色の濃い染みは、なかなか落ちない。
というのもあの環境で、泡立てたミルク(スチームドミルク)がいつまでも泡のままでいられると云うのは不可能と言っても決してJAROではないのだ。

私は真相を突き止めようと、図書館に通ってあのアボリジニのことを調べてみた。
ラテなのかオレなのか、伊なのか仏なのか(たしかオーストラリアは英国支配だった筈だが…)。
しかし調査は難航した。どの文献にもアボリジニがカフェ・ラッテ(カフェ・オ・レ)を喫したなどという情報は見当たらないのだ。
あの時と同様、私はふたたび途方に暮れた。
しかしケータイで検索かけるとあのアボリジニがWEBでヒットするじゃないか。
何と彼は民族文化の衰退を懸念して広報という方法をとっていた。
サイトの名前は【みるく☆アボリジニ】というものだった(星のところは塗り潰しても良いとのこと★)。
きっと旅人の為に牧場などを用意して癒しを提供し、対価を得ているているのだろう。
そこ(サイト)でわかったこと。
あれは何のこたない、コーヒー牛乳だったのだ。
今となっては恨むことすらできない、いや寧ろあれは彼らの、優しさではなかったか?
普段はクリープで飲んでいる、という彼らにとって生乳100%を惜しげも無く注いだそれがかなりの贅沢品なのであろうことは想像に難くない。

そしてもうひとつわかったこと。
彼らはただバイトでアボリジニをやっていたということだった。
私のなかで、すべてが繋がった。一族の者が裏で『シフト、シフト』と呻いていたのは決して彼らの言語ではなかったのだった。

私は珈琲と牛乳を飲む。
貨幣にうたれた彼らの躰は青錆にまみれて、それでも幾許かの幸福を感じていることだろう。
円とドルとパピルスで、買える思い出は大人のおもちゃ。
珈琲と牛乳。
よくわからん。
これは戦争だ。

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首の夏

2013/08/11
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寝違えて
くびいたい

いたいいたい
サマーがイズデッド。

ただ、昨年のまったく同じ時期を思い出す。
そのときもオリンピック級に寝違えて、くびいたくて
注射に点滴まで、したのを思いだした。たしか看護師と患者が阿波踊りの話をしていたんだ。

奇しくも徳島藩の史をまなび、神社で因果めいた話をきいたばかりだった。
これはきっと徳島に没した平家の首と関係があるに違いない。
いや経営難に陥り没落した藍商人の祟りか(首が回らない)。
ふつう二十歳まで、というが三十歳になって霊的にめざめてしまった、霊の尻尾をつかんでしまった。
マこないだお会いした還暦のお父様も若くてエネルギッシュだったし、そういう時代なのかもね。

すべての価値は二十歳に照準を合わせ
皆が二十歳をめざす。
でも首は二十歳じゃ、ないだろう。
いたいいたい。
夏と言えば首、だよね!

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