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花を捨てる

2013/04/13
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日曜のこと。明日ではなくこのまえの。

空くじのない『春の嵐』こと春の嵐がやって来て、
私は、まどごしに風をながめて居りましたら
先日、『ざし』にした一輪が
アブラムシのしずくを垂れておりました。
それは正直、いやだなあ、と
なむなむ言い乍ら水で流しましたら
ふと、亡くなった祖父のことをおもい出しました。

花はいつまで花なのか。
猫の死体は猫なのか。
少なくとも花は『枯れ』ます。
最初から、わかっていたんです。
わかって、だからこそ敢えて、そのいのちをウチに連れこんだ。
死ぬに向かって生きている、とは仏様の談だっけ
そのときからずっと、終わりかた、というのを考えています。
そういえば、花の生け方愉しみ方、は数多あれ
捨てかたは聞いたこと、ないもんなぁ
買った店にクレームを申してみようか
刹那のたんいで花をやっているプロに敢えて能面で問うてみれば、なにか面白いが起こるかも、しれない。
もしくは本当にハッとするよなプロ意識を食らわされたり、して。
でも、こんな客…こまるよなぁ。

そんなことをかんがえ乍ら過ごした日曜日(このまえの)。
花屋に行くまでにふと出会った3人の賢者が、こんなこまる話を丁寧に聴いて、応えてくださいました。
そうこうしてる内に夜はふけて花屋もしまり、少しほっとした顔の私は花のもとへ帰ってゆき、写真をたくさん撮りました。

ことばに依りますがやはりこの花とのかかわりが
わたくし人間のエゴにまみれたものだと言うことに躊躇いは有りません。
では私がエゴしたのはこの話の、いったいどこからか。
アブラムシを溺死させたからか。それとも花を買って『生ける』などと洒落た時か。買おうという閃きから既に始まっていたか。
花を花として、意識した人間に生まれたことがそもそもそうなのか。
日曜のことを火曜に書いているので、そしてまたすでに その姿は写真とちがいます。
さらに放置して土曜に追記してるので、花びらは音もなく音をたて外から内へ、思い出になってゆきます。

老衰で亡くなった母方の祖父は
たくさんの家族に囲まれて、自宅で逝きました。
すべての皺がその皺の賜物たちにより拭われて、しずかに逝った祖父の、実はその内に嵐があった。質量保存の法則でいうところの命のかたまりが。

さてさてそんなこんなで約いっ週間。
古い包丁ってどう捨てればいいの、と調べてたら
包丁(刃物)供養、というのがあるのですね。
なんだこの悩み、全然普通だったんじゃん。

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花を買う

2013/03/26
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こないだの『そらぐみ』さんで
いかした形の一輪挿しを手にいれたので、
一輪デビューしました
あら、あなたもですか。

もうながいこと
プラスチックではないけれど、手のかからない、じょうぶな植物
というのばかり求めすぎていて
高野豆腐ちっくな生活になっていました。
花を買う、というのは
わたしが今つけている家計簿に収まりきらない大冒険でありますが
いのち有るものをウチに入れるのは
じぶんのおなかの、丹田あたりに有る窓をあけて春の風をめぐらせる
そんな必要をかんじました。

先週、16日は『そらぐみ』さんのイベント『いち』で
コケラ落としてきました。

すがすがしい翌日、シーツを洗い
中身も干しておりましたら
強風で飛んだのでしょう、車で帰宅したらじぶんの駐車ブロックで「しなっ」としてました。
親切さんがきっと置いてくれたのでしょう、いやいや、とバサバサすると猫ションの匂い。

ぬくかったん、でしょうね。
そのあとの大変たるや。

今週、24日はたぶん2年ぶり、とかでしょうか
鴨島で『まちかどコンサート』、歌ってきました。

そういえば花のなまえがわからない
カタカナの届かない屋根裏で、一緒にあそぼう。

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コール・ミー・バスケット

2013/03/10
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あたしは誰よりも走るし 転ぶ
それなのに あたしひとつもケガをしない
ミユキなんてほとんど毎日 どこかの指を突いてるみたい
先週の試合中にも親指と小指
ベンチで居たのにおかしいじゃない

(※)ああぞくぞくするの 引きちぎられるサージカルテープ
あたしもコーチに縛られたいわ
ぐるぐる巻かれて さあ召し上がれ
結局くるくる剥がすのだけど リユースするからノーファウル

君んとこのコーチのテーピング って
保健の先生が絶賛してた
処置のウデなんかどうでもいいわ あっでも先生の腕は大好きよ
月に腰掛けムーンなあたし 二枚重ねで夜も安心

(※くりかえし)

アケミは今日もショートソックス
左足だけショートソックス
チェック済みなのよ あんたが頑なそのポジション
こぼれたコーチのリバウンド コーチのベンチのシックスマンを狙うそのふしだらな熱をおびて
その足首はもっと腫れあがり 自ずと絆(サージカルテープ)を見せつける
それを知って そんなあられもない下着に耐える 節分のこのごろ
あたしはあられをかじりながら 窓の外にあごを背ける

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クレイジー(どろんこエステに通う祖父)

2013/03/08
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わかってるのにやってしまう
それは妖精だと、ひとは言う
頭の中でけりをつけろと。
しかしわたしは、やってしまう
これはいっしゅの病です。

切れ味の良さそうな包丁に指をすべらせ、切る
熱いだろうなあ、と火中に手をパッパッ、する
逆鱗とはわかっていても、言う

居酒屋のカウンタでネクタイを鉢巻く
そこだけ色あせた植え込みを『しらべる』
トップスピードでサードに落としてしまう。

結果のわかってることがあまり好きではありません。
ひなまつり、とかたなばた、とかは寧ろ好いのですが
白々しい演技性ばかりが際立つと、ボタン押してシートごと脱出したくなります。
はじめて行った美容院で「わァ、流石ですね」とか言われるともう、天気の話しかしなくなります。
ちょっと、逸れました。ごほん
まだ妖精はいると信じたい。
もういっそのことわしが妖精になる、と宣言したら、2/3の確率で笑われました。
3が無傷だったのはわたしが学習して「…なぁ~ん、ちゃってっ。」ゆうたからです。

あたたかくなってきましたね。
自転車が気持ち良いです。
ちりんちりん。ベルないので口で。

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ぬくわしゃにつ

2013/03/02
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、このひとは、

まず礼をし、それを受けとる際にも礼をする
その最中、礼の言葉を口にしてるかもしれないし、最後に背中でも礼をする。

みんなせかせかしてるのに、3度も4度も礼をしなくちゃならないのか。
私が道を譲ったせいで。

と思い乍ら
くるまに乗っていた。

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