すきだった野草に 名前があることを知ってから
毎朝のわたしは その花をついぞ見かけなくなった
ホウキが折れたということなのだろう 空はとべなくなったけれど
飛行機の運賃には臆さなくなった
花屋に行って名前をつたえ その鉢植えを買ってきた
ひとの手があなたのことを 鉢のかたちに切りとったように
わたしの脳はあなたのそのたおやかなブルーを 囚人のごとく記号化した
さいごの夜には せめてあなたを野に返そう
月光のしたをしのんで部屋をぬけ出し
その鉢をたたき割って 世界となかなおりしよう
愚痴やなきごと
よりも改善策をはなしたい
ということを標榜しているが、
じゃあコレは愚痴に大差ないんじゃないか…と鏡のまえで口つぐむ。
おんな友だちが
ホストクラブ(なるもの)に行ってみたい(ぞよ)
というので同伴。
御多分にもれず、わかくまぶしい夜の太陽たち。
キャバクラの嬢たちが客におおい…というはなしになる。
仕事の愚痴をよくきくのだという。
わたしもラウンジにつれられたことはあるが、ではわたしがそこではなした愚痴なり改善策は、嬢たちの愚痴のタネとなって、いまここに循環した。
磯野・フグ田家総出でふろに入れば、ほらみんな背中きれい(スペースの懸念あり)。
そんなわたしの汗をつゆしらず、15分の会話はつづく。
「じゃ**くんは仕事の愚痴を、どこで言ってるの?」
この店の仕舞いは28時。そこからいける酒場は片手しかない。
「自分は…とくに誰にも話さないっスねぇ」
ほんとうか?そんなもんでだいじょうぶか?(まぁまぁ改善提案したぞ?)
うすくなった水割りを、じっとみている。
痛みも怒りもかなしみも、(そこに願いがあれば、)リレーの中で希釈されてゆくのか。
それもそうか。コトがおこったのは一人目だとすると、それ以降の当事者性って『愚痴をきいた』ことだもんな。
ではもしも**くんが、朝までやってる店へかけこんだら?
そこのマスターがこのまちでいちばんマスターということになるではないか。
大きなまちでは朝からの店もあるので、モルトのかおりは残りつづけて、
べつにぃ、麦茶だしぃ。
といえるレベルにもなる。
でもこのまちは、
ここでいったん、
おやすみなさい。
しごとよ続け。
引き継ぎをつないでゆけ。
狂乱の煙を、キャッシュフローを、意味から意味の再生産をとめるな。
うすくなったけどこの水割りを、わたしはまだ水割りと呼んでいる。
「おかわりですか?」いいえ、みずわりです。
あけましておめで(とう・たくのう)ございます。
あけましておめでございます。
今年の抱負は〇〇です。
→へぇ。ときに抱負って何ですか?
→大きい声で単語を叫ぶことです。
…とならないようにしたいものです。
某運動着会社が提唱する『Just do it』、私もこの言葉になんども勇気を貰ってきましたが、
これを『Just “about to” do it』とするとアラ不思議、
『今やろうとしてたのに!』へと化けてしまいます。
世界中ののび太がママと交わす言葉の、挨拶に次ぐ最頻ワード。
ドラえもんの第一話。
のび太の将来の花嫁を変えようと提案するドラえもん達に対し、
「相手が変わるとセワシくんが産まれないことになる。」と危惧するのび太。
これに対しドラえもんが交通手段の例話をします。
「どの乗り物を使っても、方向を間違えなければいい。」
アバウトでもチャバウトでもいいから、目を逸らさないこと。
いま、眉山の樹に西陽があたり、東に影をつくっています。
低学年の時点で、このドラえもんの受け答えはちょっと強引だろ…と感じていました。
遺伝子提供のこと言ってます?少年誌の守備範囲エグいな。
午前2時半
踏切のない高架の駅前
自宅に面した国道から
「バカヤローーー!!!」
と、男の声。
都合、2分で6回。
いわば10秒おきに
「バカヤローーー!!!」
と、男の声。
このまちに住んで4年。
自宅に面した国道を示して
「号線」
としか言えないことに、
イチモツのさみしさをおぼえていた。
ヤバい が辞書に載るように
給与が電子になるように
レガシーをはじめよう
【バカヤロー通り】
と、名付けよう。
このまちの人々は、
バカヤローとは言わない。
このひともレガシーだ。
ハラスメントが怖い。
ハラスメントされる、のでなく、してしまうことが
(harassmented > harassment)。
10年前の日記に「次は何ハラ?」としたためていた。
自分の先見性が惜しい。株券買っとけばよかった。
ハラスメントが怖い。
“いじめ”が受動態である以上、いつだって言動はちょっぴり汗の味。
まさにハラハラ。
「だってぇ裏腹にぃ〜」
えっなにハラ⁉︎