反対車線のおばさまが、
鼻を、
ほじっていた。
これもひとつの一期一会
今日また一人のひとを知り、
また一人、忘れた。
さきほどのこと。
アイスクリームをペロペロ、し乍ら帰宅してみたものの
ソフトでなくラクト、チョコレートに護られたそれが
とても私の舌などには融ける様子も無く
仕方なくかぶりついた私は前歯を茶色に濡らして、結局アイスが食いたかったのではなくアイスをペロペロし乍ら帰宅してみたかっただけの
そんな世間知らずな大人なのだなと、しんから寒さを感じて居た。
すると道沿いの民家から
男児、3〜5歳くらいの可愛らしい声がするではありませんか
「あ、バーブー。あ、バーブー。」
うそつけ!と窓越しのシルエットに唾を吐き、すこし安心。
みんながドラマになりたがっているのだ。
最近のお子様はリズム感が良くなった、と言われて久しい。
その男児の『あ、』は16分音符で、『バーブー』の前振りとなっていた。
聴き様によっちゃ『above』とも取れるな。
最近のお子様は英語慣れしている、とも言われて久しい。
神戸の演奏はぶじ終わった。
打ち上げでまたギリギリまで楽しんでしまい、一緒に呑んでた皆さんを巻き込んで空港へ。
いや本当はバス停。いや港、てのもいいな。
ああ良かったまだ来てないや〜てホッとした絶妙なタイミングで缶ビールの差し入れで、またギリギリまで楽しむ。
こうゆうときの行動力や知力、財力に『大人』の素晴らしさをみる。
会場のあった神戸元町の高架下は、人通りが少ない。もう上がることのなさそうなシャッターのジャバラを楊枝でほじくれば、影になった人間のススが出てきそうだった。
三宮のそれよりも地の利が無いというわけではなく、地震が来るまでは人通りもなめらかだったそうだ。
ビフォアを知らない私には頭の中でしかそこにたどり着けない。しかしいま見ているこの町に含まれた情報量の多さ、というのを少しでも垣間見た気がして、右腕の古いケロイドがざわついた。
ときに、ニュースでよく聞く『防災対策』という言葉。
私これだけはどうも、いただけない。
しかしそれを言っても始まらない(いやもしかすると『始まらない』くらい呆れ返らせる様な状況を先につくっておいて、『?』をそもそも出させないという根回しなのかも。『こんなこと言葉のプロや国家の船頭が間違える筈は無い』→『きっとこっちが間違っているのだ』→(恥ずかしいから口をつぐむ)という具合に)。
そして何よりね言葉そのものよりも、こういう風にして結局、里山は削られ高架はできてゆくのだろうな、という含みを垣間見た。
普段付き合いの無いひとにメールをつくる。
ちょっと堅いなと思い冗談を入れる。
ただその末尾に(笑)をケチったものだからそのひとはきっと、真に受けてしまうのだろう。
じゃあそんなに可笑しくもない冗談の場合はどうする。
(小笑)?それとも((笑))?
常識、と言うわりにはその内実は常ならむ。
流行、と言ってしまった方がどんなに楽か。
いちばん安かったバス会社で手荷物(楽器)に課金された結果、どこよりも高くなった。ただ、問題は私の運賃と同額だったことだ。
やはり医師はメスを置いて飛行機を離れてはいけない、ストラディバリを措いて音楽家は音楽になれないということか。
ぢつとギタアを見る。
かれこれ7年くらい、私の前を走り続けている、私立の通園バス。
リアガラスには先生方のハンドメイドであろう、
『えんじWelcome』
との色紙。
で、あったのだが、このほど
『Welcomeえんじ』
に、なっとった。
少子化。
高学歴志向とそこからの逆行。
はたまた価格破壊と本物志向。
現場をとりまく足枷に危機感をおぼえ、
まずは『できることから』イノヴェーション。
「なにこれ、たべるの?」
「…2本ぐらいは。」
「のこりは?」
「…持って帰る。」
「荷物になるじゃん!」
「…えっでも軽いよ?」
「かさばるでしょ!」
「…じゃ送るよ。」
「送料の方が高いよ!」
「…(ポチッ)あっちょっと安いよ。」
なんで旅行先で、うまい棒セット買うかなぁ。
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私がふだん住んでいるのは、まあ言えばイナカです。
でもネットと、箸で笑える感受性が有るので不便しません。
のにも関わらず旅行先でいつも買ってしまう「お皿」。
別に『○○焼』とかの有名処じゃないのに。
重いし、割れるし。
服やお菓子はまったく買わずに試食だけ。
う〜んこれは由々しき問題だぞ
そう思って最近、方向性を変えました。
「小皿」にしました。
あと「豆皿」も。
用の美、と言いますか、それに載る様に小さく切ってる私です。
今日は本当に豆にしようっと。チリコンカン。ってメロディ、何なんだ結局。